JBBA NEWS

4月20日にこの世を去ったJBBAの種牡馬として偉大な息子テイエムオペラオーとメイショウサムソンを残したオペラハウス(GB)の死を悼んで、有吉正徳氏による追悼文とグレードレース勝ち産駒をグラビアでレヴューしています。

吉川 良/よしかわ まこと

印鑑証明をもらいに市役所へ行った5月2日、そこから近い鎌倉駅周辺は、連休の人出でごったがえしていた。公民館の椅子で汗をふいて休み、催し物の宣伝物のある棚へと行った私は、「放浪の画家ピロスマニ」という活字にドキッとし、息を詰めてしまった。その広告チラシを抜いて椅子に戻る。鎌倉市川喜多映画記念館で、4月30日(土)午前10時30分、5月1日(日)午後2時、5月3日(火・祝)午前10時30分、5月4日(水・祝)午後2時と、映画「放浪の画家ピロスマニ」の上映が4回あるのだ。「ピロスマニ」と私は3度ほど、声にはせずに言ってみた。(中略) 私は佐竹さんがサンスポ紙の佐藤洋一郎記者の予想ファンなのを知っている。『3200㍍の前半5ハロンを61秒4で先導し、上り3ハロンをすべて12秒0以内で踏んばる。その心臓は並大抵の強さではない』とカレンミロティックに本命を打っていた佐藤洋一郎の予想を私も読んでいて、レース後に読みかえしたものだ。「天皇賞の日、ウインズで、自分は佐藤洋一郎のコラムを何年読んできたのだろうと考えたの。そうしたらカレンミロティックを買おうと決めた。でも、1,000円買えなくて、500円というのが、わたしの悲しさだなあ」馬券を財布に戻した佐竹さんが小さく息を吐いた。佐竹さんが黙り、私も黙った。私の脳裏に、映画「放浪の画家ピロスマニ」の、男たちがテーブルを囲んで酒をのんでいるシーンが映った。(略)

有吉 正徳/ありよし まさのり

今年の桜花賞は大接戦の末、ジュエラーが優勝した。2着のシンハライトとの差は約2cm。微差だった。ジュエラーは2010年皐月賞馬ヴィクトワールピサの初年度産駒、その父は2003年皐月賞とダービーの2冠に輝いたネオユニヴァース。ジュエラーは親子3代のクラシック制覇を達成した。親子3代でクラシック制覇を果たした例は過去に3例あると筆者。最初の例は1979年にオークスを制したアグネスレディー(1979年オークス)→アグネスフローラ（1990年桜花賞）→アグネスフライト（2000年ダービー）。2例目はベガ（1993年桜花賞、オークス）→アドマイヤベガ（1999年ダービー）→キストゥヘヴン（2006年桜花賞）。3例目はスペシャルウィーク（1998年ダービー）→シーザリオ（2005年オークス）→エピファネイア（2013年菊花賞）。メジロアサマ（1970年秋）→メジロティターン（1982年秋）→メジロマックイーン（1991年春、1992年春）の天皇賞父子3代制覇のように牡→牡→牡という流れの3代制覇はまだない。桜花賞でジュエラーの手綱を取っていたのはミルコ・デムーロ騎手だった。ネオユニヴァース、ヴィクトワールピサでGI勝ちを収めたのもミルコ。親子3代、同じ騎手での快挙となったと筆者。

細江 純子／ほそえ じゅんこ

ダービーが終わるこの時期は、寂しさと、心機一転される清々しさもあり、何だか複雑な心境になると筆者。ダービー優勝は、納得できる人馬であってほしいと唯一願ってしまうレースでもあると筆者。20年近く取材をしていてこの時期最も印象深いのが、3歳という成長途上の若駒を育てていくために自問自答を繰り返し、自己コントロールをする担当者の姿だと。例えば今回のマカヒキでは、「賢い馬で何でも吸収していく。だから、全てを要求したくなるけど、そこをあえて体や気持ちと相談しながら、今はここまでと自分に言い聞かせながら進めている」とのこと。1番長く馬と接する方々のプレッシャーや、成長段階を考えながらの馬づくりは分からないが、息子を持ったことで共通感覚が生まれ、以前にも増してその気持ちを理解できるとともに、我が子を育てる上での良いお手本としていると筆者。

村本 浩平/むらもと こうへい

グリーンチャンネル「馬産地通信」＃86回のコメント収録は、第1回産地馬体検査の3日目、4月14日午前の早来会場で行われ、内容は番組ディレクターによる九州の牧場取材や、せりの進行を務めた浅野靖典さん自らがレポートする九州トレーニングセールで、まさに「九州の馬産地特集」と言える放送回だった。熊本で生産牧場を営む本田牧場を訪ね、本田土寿代表の話も伺った。番組を通して「ダービーに生産馬が出走した際には、グリーンチャンネルで特番を作らせていただきますので、その時もよろしくお願いします！」とのエールを送った筆者。その日の21時26分、熊本県熊本地方を震央とするマグニチュード6.5の地震が熊本を、そして九州全体を襲った。幸いなことに本田牧場のFacebookに、「牧場も馬たちも大丈夫です。」との書き込みがあった。しかし熊本を襲う状況は、更に悪化の一途を辿っていき、4月16日の1時25分には、熊本県熊本地方を震央とするマグニチュード7.3もの本震が熊本を、そして九州を大きく揺らした。その後、本田代表からかかってきた電話で、「村本君、『ダービーに出走する馬が出たら、特番の撮影に行きます』という言葉。あれを聞いて、より一層頑張らなくてはとの思いが生まれてきてね」との力強い言葉をいただいた筆者。頑張れ熊本！　頑張れ九州の馬産地！

小山内 完友/おさない ひろとも

今回のシステム変更で、馬柱も日刊競馬のテイストを残しつつ、イチから作ったと筆者。大変な作業で、文字組というのは全てがバランスで成り立っているので、あっちを変えるとこっちが壊れる、みたいな感じでイタチゴゴッコになり、結局は全く同じ中身でも新規に作成していると筆者。縦書き各社の馬名欄を眺めてみると、ここには様々な情報が詰め込まれていて、まず馬名、そして父・母・母の父。性別、馬齢、毛色。ここまでは大体どこの会社も同じ。さらに父母の距離適性（短距離向き、長距離向き、万能など）や脚質の矢印、馬主や厩舎、生産者、産地、転入前の成績やクラス（地方○勝とか、中央500万とか）などなど。ここに様々な要素が詰め込まれる一番の要因は、縦書き新聞で数少ない縦書きの部分だからだと指摘する。今回、日刊競馬では「綺麗な馬名欄」(笑)を目指したと筆者。馬名・父母・母の父・性別・馬齢・毛色の基本だけに絞ったため隙間だらけで見やすい。来月には、綺麗になった馬名欄をご覧いただけるはずという。

北海道トレーニングセール　サラ2歳
千葉サラブレッド・セール 2歳トレーニングセール サラ2歳

IFHAが世界のトップレース100を発表
ロンジン世界のトップ競走馬ランキング(5月8日付)が発表される
アメリカで「サラブレッド産業従事者賞」が開設

2016 生産関連統計
競走馬におけるDNA・遺伝子検査の近況について　公益財団法人競走馬理化学研究所
日本装削蹄協会　平成29年度装蹄師認定講習会受講生募集

シンガポールでレース協賛と日本産馬のプロモーションを実施
海外競馬で活躍中の日本産馬(市場取引馬）

STALLION NEWS ARCHIVE　(スタリオンニュース・アーカイヴ)

主なトピックス　Apr～May
2016年4月・地方競馬場の売り上げ
地方競馬所属別在籍頭数／サラ系統（2016年4月1日現在）
地方競馬開催日程　平成28年【7月～9月】

2016年5月各種ランキング

• マンスリーレポート77

  3年目を迎えた“北京装蹄技術研修”を終えて

レポート(日高案内所・胆振連絡センター・十勝連絡センター・東北連絡センター・千葉連絡センター・南九州連絡センター)

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JBBA種牡馬オペラハウス(GB)
オペラハウス(GB)産駒　テイエムオペラオー、メイショウサムソン
BOKUJOB関西フェア2016
八戸市場ポスター