協会の概要

サラブレッドの大いなる発展

栄光のゴールを駆け抜ける一頭のサラブレッドは、300年の歴史を重ねて受け継がれてきた血脈と、それに携わった数えきれぬほどの人々の努力の結晶です。

日本が世界の桧舞台へ活躍馬を送り出すようになった今日も、国際競争力をもつ資質の高い馬の生産育成を通じて強い馬づくりをすることは、観戦スポーツとして広く国民に親しまれている競馬の魅力を一段と高めるものです。

優駿の誕生を目指し、生産から競走までを含めた“サラブレッド”の大いなる発展を支えているのが、JBBA-公益社団法人日本軽種馬協会です。

健全な競馬の発展に寄与

国民の健全なレジャーとなっている競馬は、スポーツエンターテイメントとして、ファンに興趣溢れる魅力ある質の高い競走を常に提供していくことが使命の一つとなっています。

その根幹となる優秀な競走馬の供給サイクルである「生産⇒育成⇒調教⇒競走⇒次世代生産」の一翼を担い、生産地では日本の気候・風土に合った生産育成技術と人材を用いて競走馬を安定的に供給することにより、競馬の健全な発展に寄与しています。

馬の生産育成と社会の繋がり

軽種馬(サラブレッドに代表される馬の分類)生産地のルーツは、古くから名馬を産することで知られた土地や、軍馬や皇室に納められた馬の産地であり、馬と関わりが歴史的に深い地域です。

これらの地域は現在でも国内屈指の馬文化を有しており、協会が行う軽種馬生産育成に係る事業は、競馬を根底から支えると同時に、馬文化の保護・継承にも深くかかわっています。

また、馬の社会的利用は競馬に留まらず、全国各地の乗馬クラブや馬術競技で活躍する馬の大半がこれらの地域で生産育成された軽種馬を利用しており、最近では馬を通じたアニマルセラピーにも用いられるなど、国民の健康増進にも大きな貢献をしています。

生産地の活性化と地域経済の安定化

軽種馬の生産育成は、他産業の発展が比較的難しい地域で行われており、地域経済、地域社会を支える重要な基幹産業となっています。軽種馬生産育成は資本投下の大きなリスクの伴う産業であるにもかかわらず、生産者の多くが小規模農家であり、軽種馬経営の不安定さが地域社会に及ぼす影響は大きなものがあります。

軽種馬が生産地から競馬場へ送り出されるまでの間に、協会が行う種々の生産育成対策事業は、軽種馬産業の安定的維持発展と生産地の活性化を促進し、地域経済の安定化に繋げるものとなっています。

JBBAの組織と生産地

協会は、軽種馬生産育成の安定的維持・発展を図る事業を行い、健全な競馬の発展と地域経済の安定化に寄与することを目的に、軽種馬やその生産育成施設を所有又は管理して軽種馬を生産する全国の個人、法人が会員となり組織する団体であり、全国の主要な生産地に3か所の種馬場を設置して事業を展開しています。

協会の意志決定は総会や理事会で行われ、その議題等は毎年各生産地で行われる懇談会での声を反映し、専門的重要な事項には委員会を設置してきめ細かく対応できるよう配慮し、公正な事業業実施に努めています。また、その結果については機関誌等により逐次報告をしています。

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