JBBA NEWS

吉川 良/よしかわ まこと

ジャパンCの日の朝、6時すぎに目をさまし、ベッドから手をのばしてカーテンをあけ、うす明かりの外を見る。よかった。ジャパンCの日に、東京競馬場のケヤキの並木道のベンチに腰かけ、ケヤキの茶色、イチョウの黄色、モミジの赤色を眺め、ぱらぱらぱらぱら舞い落ちてくる落葉を友だちのようにして、ハズレ馬券で灰色の心も見ながら過ごすのが、自分の人生の大きな楽しみだから、雨が降りそうもないのは、よかった。私の家の裏は80坪ほどの空地で、私は二階の部屋のベッドでそこを見ているわけである。その空地に一本の大木があり、黄色に染まった葉がひろがって、向こうの道路に面した白い大きな家をほとんど見えなくしている。(中略) 府中本町駅へ向かう南武線の登戸駅でたくさんの人が下車し、乗ってきた老人と中年男が私と並んで座った。「3年ぶりなんです、ジャパンカップ。だからね、ジェンティルドンナの2連勝というのを見ていないんだよね。おととしは腰でね、去年は大腸。それで病院にいた。いやあ、うれしいね。まさか、もういっぺん、ジャパンカップを見に行けるなんて思えなかったんだもの」私のとなりで老人が中年男に言っている。(略)

有吉 正徳/ありよし まさのり

2014年京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップは、ダノンシャークがフィエロとの競り合いを制し、GIレース初勝利を挙げた。2頭の着差は約5センチという大接戦。「京都のマイルはディープインパクト」といわれるだけの結果を残したと筆者。2014年に京都競馬場で行われた芝1600㍍の重賞レースは6レースで、そのうち5レースをディープインパクト産駒が制した。実は「阪神のマイルもディープインパクト」で、朝日杯フューチュリティS終了で5戦5勝のパーフェクト実績。筆者の慧眼に頭が下がる。「父超え」に成功したディープインパクトだが、これからハードルはグンと上がる。サンデーサイレンス(USA)は7年目に238勝、8年目に261勝と、ここから一段ギアを上げ、11年目には328勝という年間最多勝記録を打ち立てた。これをディープインパクトが超えられるかと筆者は注目する。

細江 純子／ほそえ じゅんこ

先日、東京大学で行われた日本ウマ科学会の学術集会に参加して、持田裕之氏の「ウマの心理とコミュニケーション」を受講してきた筆者。「馬は一定であることに安心感を得る生き物であるからこそ、普段扱う人は、ブラッシングの1つをとっても、同じ方向・同じスピード・同じリズムで毎日接することが馬の精神面で大事なこと。」に感銘を受けた筆者。確かに、活躍馬を何頭も作り上げる厩務員・持ち乗り助手の方々、いわゆるトレセン内における腕利きと言われる方達は、いつお逢いしても不思議と同じ温度、同じ態度であることに気付いたと。その平（たいら）な心が、馬にも安定した精神状態での生活を送らせることが出来るのだと筆者。

村本 浩平/むらもと こうへい

14年のホッカイドウ競馬の中継を見ていて、パソコンの画面を通しても面白いな、と思ったことが幾つかあると筆者。一つは解説者とアナウンサーのフリートーク。その内容もまた、ホッカイドウ競馬だけでなく、広く競馬そのものについても語られていたと筆者。全レース終了後には、その日のメインレースに優勝した騎手、もしくは管理調教師のインタビューなどがYouTube上にアップされていた。14年から様変わりしたホッカイドウ競馬の競馬中継について、フリーアナウンサーの坂田博昭さんが制作に加わり、「競馬中継」から「競馬番組」への作り込みができたことが大きな要因と筆者は考えている。（次号に続く）

小山内 完友/おさない ひろとも

優秀馬選定委員会の委員を務める筆者。「準備委員会」という候補馬をピックアップする会議がなくなり、1月の選定委員会本会議の一発勝負となったが、サプライズ選定はないだろうと予想する筆者。各部門での代表馬の選定予想を展開しているが、年度代表馬はダートグレード特別賞を除く、各部門の受賞馬から選ばれる。さて、今回はどうなるのか、非常に楽しみである･･･と結んでいる。

2014年せり市場成績総括　サラ当歳・1歳・2歳総括

チャンピオン馬シルバーチャーム（USA）、10年ぶりにアメリカに帰国
香港国際レースの売り上げ、入場人員アップ
ロンジン世界のベストジョッキー賞が確定

キーンランド・ノヴェンバー・ブリーディングストック・セール(繁殖牝馬、当歳馬) タタソールズ・ディセンバーセール(繁殖牝馬、当歳馬)

JRA平成27年度競馬番組等について
馬鼻肺炎ウイルス（ERV）による流産について　JRA馬事部生産育成対策室・防疫
年次別サラブレッドせり市場成績
2015年ダートグレード競走一覧

平成26年度第6回理事会
平成26年度第2回軽種馬生産育成総合対策事業運営委員会

公益社団法人日本軽種馬協会種牡馬配合・種付規程

主なトピックス Nov～Dec
2014年11月・地方競馬場の売り上げ
地方競馬所属別在籍頭数（2014年11月1日現在）
2015年度南関東地方競馬開催日程
2015年度南関東地方競馬重賞競走の日程(予定)

今月号は休載いたします。
2014年の各種ランキングは、2月号に掲載予定。

• マンスリーレポート60

  “装蹄師の卵たちへの研修を終えて”

第34回ジャパンカップ(GI)優勝 エピファネイア
JBBA種牡馬バゴ(FR)産駒 トロワボヌール　アクティビューティ　クイーン賞(JpnⅢ)1、2着独占