新年のご挨拶 – 会長理事 河野 洋平
新年明けましておめでとうございます。
この3年間はコロナ禍により多くの経済的活動や文化的活動が制限される中ではありましたが、競馬界および軽種馬生産界はともに好成績を残すことが出来ました。
これは無観客などいろいろな制限が設けられた中でも競馬を開催し続け、競馬ファンのみならず国民の皆さまに競馬の魅力を発信し続けた中央、地方の競馬主催者の努力によるものです。
そして11月には競馬法の一部改正が法制化され、恒久的な馬産地への支援措置が行われることになり、生産界は勇気を与えられた思いです。先ずはご尽力をいただいた皆さまに御礼申し上げます。
こうしたご協力と競馬の好調さを背景にして、せり市場では当歳、1歳、2歳馬が市場全体で2,640頭購買され、その売上額は479億円を超えるという史上最高を記録いたしました。
せり市場の盛況は大変に喜ばしいことですが、これからは一般の方々にも馬に対する理解や愛情を高めてもらう努力が、馬に関わる者全体として必要になって来ます。
ここ数年増え続ける生産頭数は、今後は需給のバランスを的確に把握し、その先においてはアニマルウェルフェアの精神で競走馬のセカンドキャリアへも関心を向ける必要が出てくるのではと思われます。
本協会の種牡馬事業は、継続して新規種牡馬を導入し、世代交代を図ったことなどにより産駒の成績が上がってきており、一定の配合頭数の確保も出来つつあります。マクフィ(GB)の活躍に続き、デクラレーションオブウォー(USA)産駒も2歳戦で活躍しています。また、昨年の欧州ファーストクロップリーディングサイアーのカラヴァッジオ(USA)を今年からラインナップに加えることが出来、期待が膨らんでいます。
会員の皆さまの更なる夢と希望が実現出来ますよう祈願いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
会長理事