JBBA NEWS
2025年2月号(VOL.625)
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最新の第362便は「ハナの差」烏森発牧場行き
吉川 良/よしかわ まこと
前号に続いて文章にかみさんが出てくる。君のかみさんの話など、読みたくないよという人がいるだろう。ごめんなさい。63年もの月日を一緒に暮らしたかみさんが、空へ行ってしまった。悲しい。悲しいけれども、悲しんでばかりいられない。そうだ、かみさんとの新しい人生を作っていこうと決めた。「おはよう」「おやすみ」「行ってくるよ」「ただいま」4つの言葉でかみさんと新しい生活を始めた。始めたからには、元気に、なるべく明るく暮らそうと自分に言い聞かせる。(中略) 窓の外の暗闇を見ながら、この2年、病魔に翻弄されていたかみさんは、生と死を行ったり来たり。ハナ差のたたかいをしていたよなあと思った。それでおれは、いなくなったかみさんとの新しい生活をするわけなのだが、元気に生きるつもりでも先は知れてる。なるべく陽気に暮らそうと心がけるけれども、生きることとさよならすることとの、ハナの差の戦いになるのかなと思った。
第167回は「健在」第5コーナー ~競馬余話~
有吉 正徳/ありよし まさのり
2024年12月22日に行われた第69回有馬記念は戸崎圭太騎手が騎乗した3歳牝馬のレガレイラが優勝した。2歳だった23年12月に牡馬を相手にホープフルSを制覇。3歳の春は皐月賞、日本ダービーに挑んだ。しかし1番人気だった皐月賞は6着、2番人気に支持された日本ダービーは5着に終わった。3歳秋は牝馬戦線を歩んだが、ローズS、エリザベス女王杯はいずれも5着にとどまり、ともに1番人気を裏切る形になった。そして臨んだ3歳最終戦が有馬記念だった。好位を進んだレガレイラは最後の直線でインから伸び、シャフリヤールとの優勝争いをハナ差でものにした。長い歴史を誇る有馬記念で3歳牝馬が優勝したのは史上2頭目という珍しい記録となった。過去の唯一の優勝例は1960年のスターロツチだ。レガレイラの優勝は64年ぶりという快挙になった。レガレイラの優勝でスポットライトが当たることになったスターロツチとはどんな馬だったのか。改めて調べてみると、現代の競馬にも大きな影響を残す名牝だったことがわかったと筆者。
第2回は『マイナーズランプ(IRE)』JBBAスタリオンズ名鑑 ~歴史を紡いだ種牡馬たち~
山田 康文/やまだ やすふみ
第二次世界大戦のために開催が中止されていた競馬が再開されたのは昭和21年(1946年)秋のこと。この年、記録に残っている軽種馬生産頭数はサラブレッド、サラ系、準サラ、アラブ種、アングロアラブ、アラ系、軽半種、その他血統不詳馬含み541頭だった。おそらく純血サラブレッドは100頭にも満たなかったものと思われる。第二次大戦が始まった昭和16年(1941年)には3,000頭を超える軽種馬が生産されていたというから、当時の時代背景が垣間見える。軽種馬生産頭数が3,000頭に復活したのは昭和29年(1954年)。しかし、そこから数年間は生産頭数が右肩下がりとなるのだが、これは軽半種、その他血統不詳馬が一気に姿を消したことが要因と思われると筆者。
第194回は『研修会からの研修会 PARTⅢ』北海道馬産地ファイターズ
村本 浩平/むらもと こうへい
名司会者の影には、必ず優れたブレーンの存在がある。司会者からの機転の利くコメントは、答えが想定されていたかのような、台本が用意されている。また、滞りなく番組を進行できるのも、時間を操っているかのような、しっかりとした構成がされているからである。最近は出役の仕事が増えてきた筆者であるが、それが何とかこなせているのは、「構成作家である自分(村本浩平)が、出演者の村本浩平に台本を読んでもらう」という準備をしているからだ。これを、「なんちゃって大橋巨泉」と自分の中で言っているのだが、日本軽種馬青年部連絡協議会の研修会では、司会業だけに専念することができた。それを可能にしたのは優れたブレーンである、胆振軽種馬農業協同組合事務局の高橋啓太氏の存在だったと筆者。
第194回は『優秀馬選定委員会』馬ミシュラン
小山内 完友/おさない ひろとも
1月9日、地方競馬全国協会において、NAR GRANDPRIX2024優秀馬選定委員会が行われた。昨年の優秀馬選定委員会の翌日に引っ越しした地方競馬全国協会本部に2度目の入館。最近建てられたオフィスビルはどこもそうだが、入館するのが面倒だ。JRA本部も近くに来たからちょっと新聞協会の事務局に寄って行こうと思っても、事前に申請しておかなければ入れない。地方競馬全国協会もそうなってしまった。とはいえ、本当に大事な用事があって訪れるのはせいぜい年に1〜2回で、ほとんどは電話かメールで済んでしまうから、実はそんなには困らないとも言える。さて、今年も選定委員の末席に加えていただいたので、印象に残った部門を中心に振り返っていきたいと筆者。
繁殖牝馬セール成績
・2025年ジェイエス冬季繁殖馬セール
海外情報
2024 | 北米サイアーズランキング(獲得賞金順) 総合・2歳・ブルードメアサイアー |
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2024 | 英愛サイアーズランキング(獲得賞金順) 総合・2歳・ブルードメアサイアー |
2024 | 仏サイアーズランキング(獲得賞金順) 総合・2歳・ブルードメアサイアー |
2024 | 独サイアーズランキング(獲得賞金順) 総合・ブルードメアサイアー |
トピックス
・2024年度JRA賞
・NARグランプリ2024/2024ダートグレード競走特別賞
・2024年度JRA生産者団体表彰成績
・JBBAからのお知らせ 2025年産駒報告のオンライン受付を開始しました
・2025年世界のせり日程
・2024年JRA外国産馬の競走成績
・2024年トレーニングセール取引馬の2歳競走成績
・JBBAからのお知らせ 伝染性子宮炎(CEM)自衛防疫普及啓発事業について
・2025年サラブレッドせり市場日程(予定)
地方競馬ニュース
・地方競馬場別サイアーズランキング 2024年1月~12月
・2024年12月 地方競馬場の売り上げ
・地方競馬 世代別牝馬重賞シリーズ GRANDAME‐JAPAN 2025
生産関連ランキング
・2024年各種最終ランキング掲載!
・2025年1月各種ランキング
From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター
レポート(日高案内所・南九州案内所(連絡センター))
The First Win
JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2024.12.12 ~ 2025.1.14)
表紙
・レガレイラ 第69回有馬記念(GⅠ)優勝
・レガレイラ紹介
・JBBA種牡馬 新種牡馬ソットサス(FR)
・JBBA種牡馬 新種牡馬ステラヴェローチェ サブノジュニア レッドベルジュール
JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc
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