JBBA NEWS

2024年12月号(VOL.623)

最新の第360便は「まさか」烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

 2024年、天皇賞・秋。ああ、リバティアイランドが沈んでしまった。ドウデュースも届きそうにない。そう思った心の揺れを合図にするように、レース模様が激しく変わった。
 ドウデュースの末脚が凄い。1000メートル通過が59秒9で先行馬有利の流れを消し去るようなドウデュースの末脚。上がり3ハロン、32秒5の凄さ。その凄さを信じて、あわてず騒がずの武豊騎手の凄さ。シロウトの私でも、その人馬の凄さに圧倒されてしまった。 (中略) 1998年のこと、「わが還暦の記念イベント」とか言って、息子の正樹と北海道の牧場めぐりの旅をして、「おどろいたことが起きた」と、帰ってきて1枚の写真を私に見せた。1頭の繁殖牝馬と橋本史郎が写っている写真である。「三石町本桐という所にある大塚牧場を見学させてもらって写真をとったら、その繁殖牝馬の名前がシュンサクヨシコというんだ。え?ってたまげた。わたしの母親はヨシコ。父親の弟の名前がシュンサク。たまげたね。この写真、財布に入れて、ずうっと持ってるよ」と言っていた橋本史郎は、父サッカーボーイ、母シュンサクヨシコ、母の父シェイディハイツのヒシミラクルのデビュー戦から単勝を買うことになったのだ。(略)

第165回は「新種牡馬」第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

 新種牡馬が大健闘を見せている。11月11日の時点で、JRAの2024年種牡馬リーディングの2歳部門で4頭もの新種牡馬がベスト10入りしている。14年以降のJRA種牡馬リーディング2歳部門で新種牡馬が同時に10位以内に入ったのは3頭が最多だ。この4頭が年末まで、ベスト10圏内をキープすることができれば、過去10年で最多記録になる。その4頭とは4位のナダル(USA)、5位のサートゥルナーリア、6位のアドマイヤマーズ、8位のタワーオブロンドンである。ナダル(USA)産駒はこの時点で44頭が85戦し、17頭が計20勝を挙げた。獲得賞金は1億9,785万6,000円だ。17年に米国で生まれたナダル(USA)は20年のGⅠアーカンソーダービー(ダート約1800メートル)を1分48秒34で制した。この優勝タイムは1995年以降ではレース史上最速という優秀なものだった。アーカンソーダービーの優勝で4戦4勝としたナダル(USA)はケンタッキーダービーの有力候補になったが、骨折したため、そのまま現役を引退し、日本の社台スタリオンステーションで種牡馬になったと筆者。

最終回・第177回は 「ホースコラボレーターとしての20年~今の率直な気持ちとは~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

 振り返ると、このコラムを書き始めたのは、オウケンサクラがフラワーCを制したあたりの記憶ですので2010年。約14年にわたり、毎月コラムを書かせていただいたことになります。(中略) 私自身もこれまで、競馬普及に繋がると思い、依頼や相談事のほぼ全てを断らずに時間と労力を費やしてきましたが、このように自身の考えを述べること、そして初の女性騎手としての役目は卒業することにしました。身勝手ですが、来年で区切りの50歳。心持ち、少し距離を置きながら歩んでいきます。皆さま、長きにわたりご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。細江純子。

第192回は『研修会からの研修会 PART Ⅰ』北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

 今年は仕事のシンクロニシティが続く年のようだ。第188回から190回にかけての3回にわたり、今年の6月、三石地区と平取地区で相次いで行われた、1歳馬品評会(第188回~190回の1歳馬品評会PARTⅠ~Ⅲ)についての原稿を書かせてもらった。それが、11月13日に開催された「担い手経営管理研修」では、公益社団法人日本軽種馬協会からパネラーとして声をかけていただいただけでなく、日本軽種馬青年部連絡協議会が主催する研修会では、司会の大役を仰せつかった。かたやパネラーで、かたや司会。人気タレントばりの大抜擢に、むしろ見えない力がどこかで働いているのでは?と勘ぐってもしまったのだが、それぞれの研修会に呼んでいただいたのには理由があったと筆者。

第192回は『京都会議』馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

 筆者は競馬専門紙「日刊競馬」南関東版の“一応”編集・制作の責任者となっている。“一応”というのは、年次的に筆者よりも先輩が多く、実際の職責と社内の力関係は違う。基本的にはハンコを押すのと、謝るのが主な仕事である。その他に全国公営競馬専門紙協会の事業・編集局長という肩書も持っている。全国公営競馬専門紙協会というのは、地方競馬の専門紙各社で構成されている団体で、各主催者や地方競馬全国協会や全国公営競馬主催者協議会など地方競馬に関わる団体との窓口、調整機関としての役割を持っている。事務局長のもとで、事業(協会としての業務)や編集(会報などの発行や、加盟社への各種お知らせなど)などの業務を行う、いわば実行部隊だと筆者。

特別寄稿

・凱旋門賞馬 ソットサス(FR)を日本導入! 山田 康文

協会会議

・2024年度 第2回JBBA/JRA生産等に関する協議会
・2024年度 地方競馬と生産に関する協議会

トピックス

・2024年 軽種馬後継者研修報告
・JBBAからのお知らせ 2024年生産全国馬名簿がJBBAから発行されました
・第24回獣医師生涯研修のご案内
・JBBAからのお知らせ 農林水産省 「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針」の取組状況に係る本格調査(令和6年度)へのご協力のお願い

海外ステークスウイナーズ

BCクラシック 後方待機策の Sierra Leone(USA)が同世代ライバルFierceness(USA)に完勝!フォーエバーヤング(JPN)は猛追も3着
BCターフ グローブトロッターRebel's Romance(IRE)がローシャムパーク(JPN)を抑え、2年振り2度目のBCターフを制す
BCディスタフ Thorpedo Anna(USA)が貫録の逃げ切り勝ち、北米年度代表馬候補に名乗りを上げる
BCマイル 後方追走More Than Looks(USA)がゴール前強襲しGⅠ初制覇、テンハッピーローズ(JPN)は粘り込み図るも僅差4着
BCジュベナイル 好スタートから先手奪ったCitizen Bull(USA)が逃げ切りの完勝、Bバファート調教師は同レース史上最多の6勝目
BC その他レース勝馬紹介

海外セール成績

タタソールズ・オクトーバー1歳セール・ブック1(セレクトセッション)

種牡馬事業

・STALLION NEWS ARCHIVE(スタリオンニュース・アーカイヴ)

生産対策関連

・2024年度JBBA/JRA生産等に関する協議会 協議結果の概要

地方競馬ニュース

・2024年10月 地方競馬場の売り上げ
・2025年 地方競馬開催日程(1月~3月)

生産関連ランキング

・2024年11月各種ランキング

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・千葉案内所(連絡センター))

The First Win
 JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2024.10.17 ~ 2024.11.17)

2024総索引  2024 JBBA NEWS 総索引

表紙

・JBBA新種牡馬ソットサス(FR)
・ソットサス(FR)紹介
・レッドベルジュール産駒第70回平和賞勝馬ウィルオレオール
・デクラレーションオブウォー(USA)産駒第57回ハイセイコー記念勝馬スマイルマンボ

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc

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