JBBA NEWS

2024年1月号(VOL.612)

新年のご挨拶(公益社団法人日本軽種馬協会 会長理事 河野 洋平)

JBBA事業計画2024年度事業計画

最新の第349便は「アゴ出汁ラーメン」烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

 2023年11月26日、朝7時に目をさますと小雨がぽつぽつ。おい、空よ、今日、東京競馬場で、とんでもなく強い牡馬と、とんでもなく強い牝馬が、ジャパンCというレースで戦うのだよ。競馬好きとしては、こんな争い、めったに見られないし、大げさでなく競馬の歴史的な日ともいえるの。だから、お願い。今日だけはなんとか、雨を降らせるのはやめにしてくれないか。(中略)昨夜私は、ジャパンCの日に東京と京都での2歳未勝利戦に何頭が走るかかぞえたのだ。東京の1Rから4Rまでで64頭、京都の1Rから3Rまでで49頭。合わせて113頭が未勝利戦を走るのだ。とんでもなく強い馬だって、未勝利の馬だって、どの馬も人の手で育ち、どの馬も人の願いがこめられているんだなぁと、パドックの16頭を見つめる。新馬戦が17頭立て9着、2戦目が14頭立て11着のロードカナロアの娘に目を止め、ずうっと見つめるうち、単勝を200円買ってみようと思い、馬券窓口へと行った。(中略)ジャパンCのゲートがあいた。なんの苦もなくイクイノックスは逃げ馬を捨て、とんでもない強さでゴールインし、2着もとんでもないリバティアイランド。イクイノックスって、飛ばないで、風になってしまう馬だなと私は思った。私はすぐに帰宅しなければならぬ事情があり、府中本町駅をめざしたが人の列が動かない。仕方なくアゴ出汁らーめんを食べることになった。(略)

第166回は 「『ブリーダーズ・ロマン』の解説文を書いて~島田さんから頂いた自信を今年に~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

 明けまして、おめでとうございます。私のような仕事は、お声がけあってこそ成り立つもので、まさに水物ですし、時には、自分では想像もしていなかったジャンルの仕事依頼が舞い込むこともあります。例えば昨年、島田明宏さんの新作小説「ブリーダーズ・ロマン」が集英社から出版されたのですが、その解説文執筆の依頼を受けたのです。原稿用紙約10枚に及ぶ解説文は初めてのことで、ストーリーを説明しつつ、自身の感想を交えるなど、至難の業。締め切りも過ぎてしまい、これ以上は延ばせないと意を決して1ページ目を読み始めたのですが、島田氏だからこそと思えるリアル感に、これはノンフィクションなのか?フィクションなのか?のめり込んでいる自分が存在、気づけば1日で小説を読み終え、翌日には解説文を入稿。これは、自分自身でも驚く出来事で、後日、島田氏から、「こちらが思っていた以上の解説文になりました。僕は細江さんの文章を所々で読んでいて、書ける人だと思って依頼をしたのだけど、それが正しかった」と自信となる言葉と経験を頂けたのです。2024年の今年に生かしたいと筆者。

第154回は「哩王」第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

 2023年11月21日、社台スタリオンステーションが発表した「2024年度シーズン種付料」の種牡馬リストから、ダイワメジャーの名前が消え、功労馬として余生を過ごすと報じられた。2008年に種付けを開始。その種牡馬生活は16年の長きに及んだ。これまでに中央競馬のGⅠ勝ち馬7頭を送り出した。カレンブラックヒル(2012年NHKマイルC)、コパノリチャード(2014年高松宮記念)、メジャーエンブレム(2015年阪神JF、2016年NHKマイルC)、レーヌミノル(2017年桜花賞)、アドマイヤマーズ(2018年朝日杯フューチュリティS、2019年NHKマイルC)、レシステンシア(2019年阪神JF)、セリフォス(2022年マイルチャンピオンS)である。ダートグレードの交流Jpn1は2勝。ノーヴァレンダ(2018年全日本2歳優駿)とブルドッグボス(2019年JBCスプリント)。2015年のJRA2歳リーディングサイアー争いでは、最後までディープインパクトと競り合い、勝利数43対42、獲得賞金6億5,000万円対6億円という僅差で首位を奪取した。産駒はJRAGⅠとJpnⅠを合わせて11勝を挙げている。このうち9勝が距離1600メートルのレースだという特徴を持つ。しかし海外で異色の存在が現れた。パリロンシャン競馬場で行われたGⅠロワイヤルオーク賞(芝3100メートル)で優勝したのはダイワメジャーを父に持つアイルランド産馬ダブルメジャーDouble Major(IRE)(騸3歳)だった。これがGⅠ初勝利。ブルードメアサイアーとしても爪痕を残した。マイルチャンピオンシップ(GⅠ)優勝の牝馬ナミュールだ。ナミュールの母の父がダイワメジャーである。ついにGⅠ勝ち馬が誕生したと筆者。

第181回は『オフシーズンの利用法』北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

 北海道日本ハムファイターズが2023年シーズンから、本拠地として使用している「エスコンフィールドHOKKAIDO」の入場者数が、9月末日に300万人を超えたことが、同スタジアムを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントから発表された。この300万人の数字の中にはスタジアムの周辺エリアを含めた「北海道ボールパークFビレッジ」(以下、Fビレッジ)の入場者も含まれている。Fビレッジの凄さは試合の行われていない日にも、多くの来場者が詰めかけたことである。今シーズン、北海道日本ハムファイターズは「エスコンフィールドHOKKAIDO」で71試合を行い、年間入場者数は188万2,573人となった。つまり、来場者のおおよそ三分の一は野球目的では無かったのだ。Fビレッジの「Truffle BAKERY」というベーカリーレストランカフェや日本ハムが運営するフードコートの「HOTDOG FUN」は人気で行列必至という。ますます発展していくFビレッジを見て、JRA北海道シリーズを終えて、同じようにオフシーズンを迎えている札幌競馬場や函館競馬場の現状を思い返したと筆者。

(次号に続く)

第181回は『格付ポイント』馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

 10月24日に「南関東4競馬場における格付制度全馬適用に関わるお知らせ」という文書が、南関東4競馬場の名で発表された。いわゆる「格付ポイント」と呼ばれるもので、既に今年の2歳馬から適用されている。地方競馬の格付は、おおまかに言うと絶対格と相対格があり、さらにその決定方法も番組賞金とポイント制に分かれている。南関東4競馬場は番組賞金を算定し、格付基準表により定められたクラスに格付けされる絶対格である。今年も3歳以上はその方法でクラスが決まっていたが、2歳戦から格付ポイント制が先行導入されている。実際のところ、例えば今年の2歳新馬戦の1着賞金は、浦和320万円、船橋400万円、川崎420万円、そして大井400万円と各競馬場で賞金額が異なっている。それは以前からではあったが、出走馬の選定や、3歳以降の格付に後々少しずつ差が出てくる。そういった従来の各場の賞金体系の違いにより生ずる昇級の速さや編成される組が異なる状態を是正する目的で導入されるのが、格付ポイントということになると筆者。1月から全馬に適用となるが、色々馬柱の改造が必要で、たとえばレースの賞金は掲載するとして、別途ポイントも掲載するべきか、掲載する場合はそのスペースはどう確保するかなど悩ましい問題があると筆者。

協会会議

・2023年度第6回理事会
・2023年度第2回軽種馬生産育成総合対策事業 事業運営委員会

せり市場成績

2023年せり市場成績総括 サラ当歳・1歳・2歳総括

海外情報

2023 カルティエ賞(ヨーロッパ競馬年度表彰)
2023 欧5か国 2歳サイアーズランキング(獲得賞金順)
2023 米加 2歳サイアーズランキング(獲得賞金順)

海外ステークスウイナーズ

香港ヴァーズ 仏調教馬Junko(GB)が力強い末脚でG1連勝、ゼッフィーロ(JPN)は馬群から抜け出し底力見せた2着
香港マイル 香港最強馬Golden Sixty(AUS)が貫録勝ちで同レース3勝目、ナミュール(JPN)は後方から鋭い伸び見せ3着
香港カップ 香愛日3頭の叩き合いRomantic Warrior(IRE)が制す、ヒシイグアス(JPN)は馬群をこじ開けて勝馬に迫る僅差3着

トピックス

・JRA2024年度競馬番組等について
・年次別サラブレッドせり市場成績
・グラフで見るサラブレッドせり市場この25年
・2024年JBBA種牡馬の配合申込結果について
・伝染性子宮炎(CEM)自衛防疫普及啓発事業について
・2024年ダートグレード競走の日程 格付けについて
・2024年(1~12月)ダートグレード競走一覧
・ストラヴィンスキー(USA)の死亡について

地方競馬ニュース

・2024年(1~12月)南関東地方競馬開催日程
・2024年(1~12月)南関東地方競馬重賞競走の日程(予定)
・2023年11月 地方競馬場の売り上げ
・地方競馬所属別在籍頭数(2023年11月1日現在)

生産関連ランキング

今月号は休載いたします。
2023年の各種最終ランキングは、2024年2月号に掲載予定です

The First Win
 JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2023.11.13 ~ 2023.12.9)

2023できごと

表紙

・第43回ジャパンカップ(GⅠ)優勝 イクイノックス
・イクイノックス紹介
・2024JBBA種牡馬配置表
・ノーブルミッション(GB)産駒ノバルス BCターフスプリント(GⅠ)優勝

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc

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