JBBA NEWS

2020年7月号(VOL.570)

最新の第307便は バー「たられば」 烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

 「新型コロナウイルスに襲われてステイホーム。外をうろうろと飲み歩いて、冗談をとばすのを人生のエネルギーにしている私も、仕方なく家でのひとり酒。夜おそく部屋を薄闇にし、ギターとかピアノとかフルートの曲を音量低く流し、美空ひばりの「悲しい酒」の、「ひとりしずかにのむさけは」を思いだしたりするのだ。(中略)その私のバーの名は、60年以上も馬券をやってることから「たられば」。バー「たられば」だなあ。酒の肴はたいてい「おもいで」。(中略)1986年5月25日の夕方へ私は旅をしていた。その日、増沢末夫騎乗のダイナガリバーが、田原成貴騎乗のグランパズドリームに半馬身差で、第53回日本ダービーを勝った。ダービー制覇が悲願となっていた社台ファームの吉田善哉さんの近くにいた私は、ダイナガリバーのゴールインの直後、固まってしまったような吉田善哉さんの全体を目にして息をのんだ。競馬場から祝勝会をする東北沢の料理屋へと向かう車に、私も吉田善哉さんと一緒にいた。車にいる時の吉田善哉さんはいつも助手席で、後には社台ファームの番頭さんと言われた山本寿夫さんと私がいた。少し無言が続いたとき、「今日と同じくらいうれしかったダービーを思いだしたね」と吉田善哉さんが言った。「昭和22年。戦争が終わったあとの最初のダービーでね、客が集まるのかって、みんなで心配してたんだが、4万2千人の客だよ。いやあ、泣きたいくらいうれしくてね、尾形藤吉先生や野平祐二騎手たちと握手したり抱きあったりした」「凄い話だ」と山本さんがひとりごとで受けた。(略)

第124回は「少しずつ平穏に~競馬好きが集まるコミュニティーの場をオープン~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

 今後、またどうなるのか?分かりませんが、少しだけコロナによる制限が緩和されたことで、今年から小学生となった息子も、ようやく登校。黄色の帽子を被り、背中にランドセルをしょって歩く姿が可愛くて可愛くて…。小学校でのクラスメートは、全員新たな出会いの子ばかりとあって、数日間は一言も会話をせずに過ごしていたようで、その分、クラスメート各々の性格や行動を観察していた様子。そして5日目あたりには、「〇〇くんも、だいぶおちついてきたよ」「でも優しい先生は逆に、最近、ちょっときれてきた」と、まるで愛馬の成長について話す担当者そのもの。6歳にして客観的に物事を捉える点や、家とは真逆で、登校当初の数日間は同級生と会話なく帰宅するシャイな姿に、恐ろしいほど持ち乗り助手である夫の遺伝子を受け継いでいることも理解でき、私自身も気づかなかった息子の内面を知りつつあると筆者。
 バラエティーや競馬番組に携わる制作会社の代表と共に、競馬好きが集まれるコミュニティーの場をオープンすることになったと筆者。競馬のYouTube番組の収録や、ファンコミュニティーサービス会社との提携後、皆様の入会を集うことも考えていると筆者。興味がある方は是非「スナックズンコ」を検索してみてくださいと筆者。

第112回は「同時」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

 2020年は競馬界にとって忘れられない年になるかもしれない。デアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が桜花賞とオークスを制した。コントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が皐月賞とダービーで優勝した。3歳の牡牝で同時に春の2冠馬が誕生した。デアリングタクトは4戦4勝。コントレイルは5戦5勝。いずれも無敗での達成となった点も共通している。ビクトリアカップ→3歳牝馬限定のエリザベス女王杯→秋華賞と牝馬3冠における最終関門が変化していく中で、この牝馬3冠を制した馬は5頭を数える。メジロラモーヌ(1986年)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)、ジェンティルドンナ(2012年)、そしてアーモンドアイ(2018年)だ。皐月賞、ダービー、菊花賞の3冠路線が整備されたのは1939年。以来、7頭の3冠馬が現れた。1941年のセントライト、1964年のシンザン、1983年のミスターシービー、1984年のシンボリルドルフ、1994年のナリタブライアン、2005年のディープインパクト、2011年のオルフェーヴルだが、同じ年に牡牝で3冠馬が誕生したケースはこれまでにない。同じ年に春の2冠馬が誕生した例として有名なのは1975年で、桜花賞とオークスはテスコガビー(牝3歳、東京・仲住芳雄厩舎)が圧勝し、皐月賞とダービーはカブラヤオー(牡3歳、東京・茂木為二郎厩舎)がいずれも先行、逃げ切り勝ちを収めた。そしてテスコガビーもカブラヤオーも当時29歳の菅原泰夫騎手が手綱を取っていたというのもすごい話である。しかし、テスコガビーもカブラヤオーもともに3冠目のレースには出走出来なかった。45年を経たその時には、現場に立ち会い、この目で見てみたいと思うと筆者。

第139回は『新しい仕事様式』北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

 GIシーズンはレース後に電話で感想を語り合ってきた友人が、「この流れに乗って、俺たちもZOOMで競馬観戦してみない?」と誘ってきた。言われるがままにスマホにアプリをダウンロードし、その友達から送られてきたURLを開くと、TVのニュースで見たことがあるZOOMの画面が、そっくりそのまま出てきた。あるクラブ法人の関係者から、「ZOOMを使った募集馬の討論会をしたいのですが…」と仕事の依頼が来た。仕事の前に友達とのZOOMで起動実験をしたところ、画像も音声もなんら問題は無かった。しかも、有線でパソコンを繋いでいるからか、通信環境も安定している。仕事の依頼があったクラブ法人の方にも、「先日、お話をいただいたZOOMでの討論会の件ですが、喜んでやらせてください!」と伝え、めでたくZOOM初仕事の遂行となったと筆者。ZOOMを使った仕事をしてみて、改めてYouTuberが流行っている理由や、それが仕事になる理由も理解できた。競馬のYouTuberも多いだけでなく、最近ではレースの映像を見せずに、出演者のリアクションを楽しむ配信番組も人気を集めているようだ。「新しい生活様式」の中で、「新しい仕事様式」を取り入れながら、競馬のために何ができるのか、そしてYouTubeやZOOMといった配信を使った、競馬の新たな見せ方や楽しみ方をどのように提供できるのかについて、自分を含めた関係者が一考する価値は充分にあると思うと筆者は考えている。

第139回は『無観客競馬4』馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

 いろいろありすぎて、いったい何から書けばいいのか迷うところだが、まずは6月19日の船橋競馬5日目から千葉県成田市の場外発売所「エフケイバ成田」が発売を再開した。非開催日も含め実に113日ぶりの場外発売だった。また、翌週の6月22日からは、山形地区(ニュートラックかみのやま等3か所)、南関東地区(エフケイバ成田)、北海道地区(16か所)、愛知地区(サンアール弥冨・磯部)BAOO7か所、益田場外が。帝王賞当日の24日からは岩手地区の9か所が再開し、合計39か所での発売が始まることから、いよいよ南関東版の新聞印刷も再開の運びとなった。4月10日の大井版以来だから、71日ぶりだったと筆者。この中間、新聞印刷がないとこんな暇なんか!というぐらい暇だったので、ネット新聞やネットの有料の予想を購入したり、いろいろなサービスを試してみて、競馬専門紙の今後のあり方について色々と考えることが多かったと筆者。ネット版も新規読者を増やしたが、うまくダウンロード出来ない、ダウンロード出来ても表示されない等、個別の環境に起因するトラブルを電話やメールで対応するのが難しい。長年の懸案である在宅投票への対応に決定打を打てるかどうか、コロナ後も最大の課題であることは間違いないと筆者。

せり市場成績

・九州市場 サラ1歳

海外ステークスウイナーズ

英2000 ギニー 4人気 Kameko 中団から差切る、父産駒3頭目の欧 G1 馬
プールデッセデプーラン 1人気 Victor Ludorum 4人気 The Summit にフォンテヌブロー賞G3 の借り返し父子制覇達成
愛2000 ギニー 1人気 Siskin クールモア6頭の包囲網打破し無敗で戴冠、 父はエンパイアメーカーの甥
英1000 ギニー 2人気 Love 外一気圧勝、 Galileo x Pivotal 6頭目の G1 馬
プールデッセデプーリッシュ 4人気 Dream And Do 父産駒4頭目の仏クラシック勝ち、2-3着は Wootton Bassett(JLラガルデール賞勝馬)
愛1000 ギニー 2人気 Peaceful父 Galileo 85頭目の G1 馬、デインヒル(USA)超えて史上最多

トピックス

・九州軽種馬協会からのお知らせ

種牡馬事業

・STALLION NEWS ARCHIVE(スタリオンニュース アーカイヴ)

地方競馬ニュース

・2020年5月 地方競馬場の売り上げ
・2020ダービーシリーズ開催成績
・地方競馬場別サイアーズランキング(1〜6月)

生産関連ランキング

・2020年6月各種ランキング
・2020ファーストクロップサイアーズランキングも掲載開始!

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・胆振連絡センター・十勝連絡センター・東北連絡センター・千葉連絡センター・南九州連絡センター)

The First Win
 JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2020.5.13 ~ 2020.6.15)

刊行物紹介

・日本の競馬 総合ハンドブック2020 (発行 一般社団法人中央競馬振興会)

カラーグラビア

・JBIS for Tablet

表紙

・第87回日本ダービー優勝 コントレイル
・コントレイル紹介
・バゴ(FR)産駒 トップウイナー 欅S(OP)優勝
・北海道市場 セレクションセール

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc

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