JBBA NEWS

2016年4月号(VOL.519)

最新の第256便は ふたりの友だち 烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

森井氏は銀行に四十年間勤務。転勤が多く、退職してようやく私と同じ住宅地に落ち着いた。不運にも落ち着いて間もなく奥さんをガンで奪われ、その後に私と町会の集まりで知りあい、私の誘いで競馬を知り、競馬場へも行くようになった。昨夜、私は自分の競馬ノートをめくった。2015年8月26日、私は森井氏と大井競馬場のナイターに行っている。東京とか中山には何度か行ったが、大井とか川崎とかには行ったことがないので、入院する前に行ってみたいと森井氏が言ってきて、それで「アフター5スター賞」がメーンの大井へ一緒に行ったのだった。大井競馬場のパドックに近いベンチで、「たぶん、これでしばらく、ビールともお別れですよ」と森井氏がひとりごとのように言ってビールの紙コップを、私の紙コップに寄せてきて、私は悲しい顔になるのを隠した。「アフター5スター賞」は15頭立て。1着は6番人気のジョーメテオ。2着がドンケツ人気のコアレスピューマで馬連が13万2,050円、馬単が21万4,620円。(中略)阪神11R阪急杯や中山11R中山記念を私は「トノヤマタイジ」といっしょに見たあと、阪急杯の馬連1,510円を300円当ててキゲンがよくなった「トノヤマタイジ」に、「殿山泰司という映画俳優がいたの、知ってる?」と私が聞き、「知らない」と声が返ってきた。ウインズでない場所で「トノヤマタイジ」にもういちど会うなんて不思議。そう思いながら「ごめん。仕事の邪魔して」私が言うと、「誰かに当たる6億円。当たれば天国6億円」と「トノヤマタイジ」は声をはりあげた。「誰かに当たる3連単。当たれば天国WIN5」そう私がつぶやいてみると、「言ってみるかい、ここで」「トノヤマタイジ」はアハハと笑った。(略)

第61回は「武 豊」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

3月12日に中京競馬場で行われた第52回中日新聞杯で、単勝13番人気のレコンダイトが3着になり、複勝の払戻金は1,110円を記録した。レコンダイトに騎乗していたのは中央競馬の歴代最多勝を更新し続ける武豊騎手だ。武豊騎手の騎乗馬が3着以内になり、複勝の払戻金が1,000円を超えたのは、1987年にデビューして以来、これが8度目のことと筆者。デビューした1987年に当時の新人最多勝記録となる69勝を挙げてから現在まで、競馬界を象徴するジョッキーとして活躍。騎乗馬は常に人気を集めることが多い。「元返し」と言われる複勝100円の払い戻しは、3月12日現在で実に665回を数える。昨2015年、武豊騎手は中央競馬で763戦106勝の成績を挙げた。2着は89回、3着は65回あった。勝率は1割3分9厘、連対率は2割5分6厘だ。武豊騎手の馬券で今こそもうかるチャンスが来たのではないだろうかと考え調べたと筆者。まず全レースで単勝を100円買ずつ買ったとして年間76,300円の投資で回収率は71%になった。4番人気なら89戦10勝、そして回収率は103%と投資金額を上回る。4番人気に絞ると、ダートでは単勝の回収率が71%に過ぎないのに対し、芝では123%に達する。55戦8勝、2着6回、3着5回で勝率1割4分5厘、連対率2割5分5厘、3着内率3割4分5厘と「馬券になる」ことがわかる。武豊騎手の狙い目は「単勝4番人気の芝コース」ということになる。さて、これを2016年に当てはめてみると・・・。

第73回は「菜七子騎手フィーバー~改めて思う取材と取材の在り方」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

3月は本当に忙しい日々だったと筆者。その理由は、藤田菜七子ちゃんフィーバーによる各メディアからの電話取材。元女性騎手で現在マスコミに携わる筆者に、一気に集中してしまったからだと。今の菜七子ちゃんとは違い、現役時代競馬界に貢献できずに終わってしまった申し訳なさや彼女の頑張り、また競馬を世の中の方々に身近に感じてもらえるチャンスとも思い、1つ1つ丁寧な対応に努めようと心掛けたが、心底疲れてしまった…と筆者。今回の経験から、日々行われている現場取材の在り方や、重要性を感じたと筆者。近年は、厩舎への立ち入りを禁止する所や、従業員への質問をNGとするケースも多くなり、昔から現場に足を運ぶ多数の記者から、「馬のことを1番理解している担当者の話が聞けなくなっている状況は、本当に寂しいし、つまらない。書きたいという気持ちが以前ほどないよね。」との声を耳にすると筆者。「名馬の影に名厩務員あり」、馬が人と交わり、対話し、幾度の困難を乗り越えながら競走馬として成長し勝利していく姿を連想させる。合理化が図られるのは良いこともある反面、その一方で伝わり方が変わってしまっていっていることに、もったいなさも感じてしまうと筆者。

第88回は『字幕の必要性』 北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

グリーンチャンネルで放送中の「馬産地通信」では一週間前ほどに、ディレクターから放送内容と、その内容に添った台本が届く。その台本は、「オープニング~季節の挨拶(以下、フリートーク)~馬産地通信スタートです!」といった非常にざっくりしたもの。収録では放送内容に添った内容を自分でまとめる形で、もらった原稿をリライトしている筆者。今年に入ってから視聴覚障害者向けの放送普及の一環として「馬産地通信」は、字幕放送となった。それもあり、グリーンチャンネルの「馬産地通信」のディレクターから、「村本さんの台本をいただけますか?」と収録後に声をかけられたと筆者。競馬のレースも字幕放送にできないかと思い付き、レースの中で生まれる数々の名勝負と名実況を臨場感あふれる形で、それを文字として届けられたらどれだけ素晴らしいだろうと筆者は考える。

第88回は『人が集まる場所』 馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

2月末日、都内のホテルで全国公営競馬専門紙協会の年次総会が行われた。不肖、私も事業編集局長として、総会の司会進行を仰せ付かり、ひとまず荒れることもなく、また、大きな議案がなかったこともあり、無事総会を終えたと筆者。各地の新聞社とは、移籍した馬の話や、南関東で短期騎乗した騎手の話しもするが、その地区の新聞販売を委託している関係で、場外発売所の話になることも多い。最近の関心事は、たとえば香川県の観音寺市にある、兵庫の場外発売所「DASH観音寺」。昼間開催で50~60名、ナイターで100名ほどの入場があり、地方競馬の場外施設としてはまずまずの規模なのだが、なんとここは競馬新聞が全く売れないというか限りなく0に近いのである!しかも全紙の合計でと筆者。場外は本場同様、人が集まる場所だけに、今後も施設会社等と協力してファンを増やしたいと筆者。

協会会議

平成28年度通常総会
平成28年度第2回理事会

海外情報

タタソール・アイルランド社、繁殖馬・当歳馬セールを11月に新設
アメリカのせり会社、アナボリック・アンドロゲン性ステロイドに関する方針を修正
サンタアニタパーク競馬場、新しい芝コースを設置へ

海外セール成績

OBS・マーチ・2歳調教馬セール

トピックス

JBBA 2015年(第37期)生産育成技術者研修修了式
BOKUJOB「牧場で働こう」見学会 in 関東2016レポート
BOKUJOB「牧場で働こう」見学会 in 関西2016レポート

海外流通促進

海外競馬で活躍中の日本産馬(市場取引馬)

地方競馬ニュース

第17回JBC競走は大井競馬場で開催(訂正)
主なトピックス Feb ~ Mar
2015年地方競馬開催の概況(1月~12月)
2016年度ホッカイドウ競馬スタリオンシリーズ競走
2016年度ホッカイドウ競馬重賞競走日程
2016年2月・地方競馬場の売り上げ

生産関連ランキング

2016年3月各種ランキング

軽種馬生産技術総合研修センター マンスリーレポート

  • マンスリーレポート75
    牛の仲間と学ぶ“護蹄研究会”を終えて

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・胆振連絡センター・十勝連絡センター・東北連絡センター・千葉連絡センター・南九州連絡センター)

The First Win JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2016.2.19 ~ 3.22)

表紙

ドバイターフ(GI)優勝馬 リアルスティール
ドバイターフ(GI)優勝馬 リアルスティールUAEダービー(GⅡ)優勝馬ラニ(USA)
2016千葉サラブレッドセール 2歳トレーニングセールポスター
2016 北海道市場ポスター

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)etc

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