JBBA NEWS

2016年1月号(VOL.516)

新年のご挨拶 (公益社団法人日本軽種馬協会 会長理事 河野 洋平)

JBBA事業計画 平成28 年度事業計画

最新の第253便は ハラケンの馬 烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

「三河湾の蒲郡にて出航の準備を始めて一週間が経ちました。四日前、作業中に不注意から額をザックリと切って、二十針も縫いました。久しぶりに自分の体からほとばしる鮮血を見ました。止めどなく出る血に見とれてしまいました。長い陸ボケの代償なのだと思いました。海へ出る前の戒めだと感じました。(中略) 44歳になった原健は断酒を願い、競馬に気を向け、大井、川崎、浦和、船橋へと出かけて、ひたすらに走る馬たちを眺めた。ふと、初めて出かけた府中の競馬場で、パドックを歩くサケダイスキという馬に目を止める。父オペラハウス、母パーティプラザ、母の父トウショウボーイの牡。いったいサケダイスキという名前はどうしたことか。4歳500万下、芝2000㍍。単勝18.4倍のサケダイスキの単勝を原健は1万円買った。大野拓弥騎乗のサケダイスキは身のほど知らずのように逃げまくり、原健はわめき、2着馬にクビ差だけ先着した。(略)

第58回は「七不思議」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

11月22日に京都競馬場で行われた第32回マイルチャンピオンシップではリアルインパクトとダノンシャークの走りに注目していた。それは「ディープインパクト産駒の牡馬は中央競馬のGIレースで2勝できない」というジンクスが続くか途切れるかだったと筆者。 競走馬としても超一流だったディープインパクトは、種牡馬としても超一流の道を歩む。そんなディープインパクトに数少ない弱点があるとすれば、牡馬に中央競馬GI2勝馬がいないということだろう。競馬界の七不思議だ。牡馬として初めてGIを制したのは11年のリアルインパクトだった。戸崎圭太騎手を背に安田記念をものにした。12年はディープブリランテが日本ダービーを制し、父子2代制覇を達成した。13年もキズナが日本ダービーで優勝し、トーセンラーがマイルチャンピオンシップを制した。14年はミッキーアイルがNHKマイルカップを逃げ切り、スピルバーグが天皇賞・秋で優勝、ダノンシャークがマイルチャンピオンシップで勝ち、ダノンプラチナが朝日杯フューチュリティSで栄冠に輝いた。ところが、この8頭はその後、中央競馬のGIレースを勝っていないのだ。皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークスのクラシック5レースに春と秋の天皇賞、有馬記念を加えたものを「8大レース」と呼ぶ。そのすべてを制した種牡馬はヒンドスタン(GB)、パーソロン(IRE)、そしてサンデーサイレンスの3頭のみ。ディープインパクトは現在のところ、牝馬向きの種牡馬といえそうだが、後継種牡馬候補を送り出してほしいと思うと筆者。

第70回は「2016年の競馬を見る視点~一連の流れで、馬とどう向き合っているか~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

新春号の締め切りは12月上旬。有馬記念がラストランとなるゴールドシップは、どのようなレースで競走馬人生を締めくくったのかとても気になると筆者。ゲート再審査後となったジャパンカップでの姿に、これまで抱いていたヤンチャで野性味溢れる印象から、実はその逆で、人間を映し出す鏡のような馬だったのではないか?と、感じるようになったと筆者。正しいかどうかは分からないが、勝利を飾った春の天皇賞、使う予定のなかったゴールドシップを急遽牧場から戻してから、すこぶる機嫌が悪かったというコメントが思い起こされると筆者。そして天皇賞には勝つには勝ったものの、その反抗心が次のレースとなった宝塚記念で爆発したようにも…。2016年は、「点で見ず一連の流れで見ること」と、「携わる人が、その馬とどう向き合っているのか?」そのあたりを軸におき、競馬を見て行きたいと筆者。

第85回は「競馬とナショナリズム」 北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

今回はラグビーの話題から。ラグビーワールドカップ、日本国民の大多数に「五郎丸」の名前を知らしめた五郎丸選手がキック前に行うルーティンは、昨年、最も真似されたポーズとなったであろうと筆者。グループBで行われた日本代表対南アフリカ戦における逆転勝利は、ラグビーワールドカップ史上最大のアップセットと呼ばれた。近年は海外のGIレースでも勝利をあげることが珍しく無くなった日本馬だが、そのニュースがラグビーワールドカップやプレミア12ほどには取り上げられないのは、「Why?! Japanese people!!!」と言いたい。日本馬が勝った際には、それがどれだけ凄いことかを、広く知らせるところまでが、海外でレースを発売する意味だと思うと筆者。

第85回は『11月3日はやはり特異日?』 馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

11月3日は文化の日。1946年に日本国憲法が公布されたことにちなんで国民の祝日とされているが、気象統計の世界では「晴れの特異日」と言われている。だからというわけではないだろうが、各地でJBCを筆頭に様々なイベントが催される。JBCの今年のキャッチフレーズは「チャンピオンホースが3頭生まれる日。」好天に恵まれた大井競馬は入場34,153人、4年前との比較で101.7%とまずまずの入り。売上も1日48億1,379万5,600円で、2013年東京大賞典1日の47億873万500円を1億4,107万4550円上回る地方競馬記録を更新。と同時に、これまで超えたことのない第1回JBCの1日売上39億3,766万1,900円を9億1,214万3,150円上回った。多くのイベントが行われる「特異日」で、漏らすことなくファンを取り込んだと思えば、この数字は悪くはないと思うと筆者。

せり市場成績

2015年せり市場成績総括 サラ当歳・1歳・2歳総括

海外情報

アメリカの16年のレース格付が発表
15年のロンジン世界のベストジョッキー賞、フランキー・デットーリ騎手に決定
2015 カルティエ賞(ヨーロッパ競馬年度表彰)

海外セール成績

キーンランド・ノヴェンバー・ブリーディングストック・セール(繁殖牝馬、当歳馬)
タタソールズ・ディセンバーセール(繁殖牝馬、当歳馬)

トピックス

JRA平成28年度競馬番組等について
年次別サラブレッドせり市場成績
2016年(1~12月)ダートグレード競走一覧

協会会議

平成27年度第6回理事会
平成27年度第2回軽種馬生産育成総合対策事業運営委員会

生産対策関連

JBBAからのお知らせ 軽種馬牧場管理ソフト SUKOYAKA登場

地方競馬ニュース

地方競馬所属別在籍頭数(2015年11月1日現在)
主なトピックス Nov~Dec
2015年11月・地方競馬場の売り上げ
2016年度南関東地方競馬開催日程
2016年度南関東地方競馬重賞競走の日程(予定)

生産関連ランキング

今月号は休載いたします。
2015年の各種ランキングは、2月号に掲載予定。

軽種馬生産技術総合研修センター マンスリーレポート

  • マンスリーレポート72
    “馬の発育の調査からⅡ ― 競走馬になったら―”

2015できごと

The First Win JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2015.11.12~12.6)

表紙

第35回ジャパンカップ(GI)優勝 ショウナンパンドラ
エンパイアメーカー(USA)産駒 スーサンジョイ オータムリーフ(OP)優勝
JBBA Stallions ヨハネスブルグ(USA)、バゴ(FR)

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)etc

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