JBBA NEWS

2015年12月号(VOL.515)

最新の第252便は 愛情一杯 烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

キタサンブラックが菊花賞を勝った翌日の晩、間近に富士山が見える裾野市に住む省三さんが電話してきて、今日の夕方、ぼくの顔をじいっと見た父が、何か言いたそうなので待っていると、ヨシカワ、ヨシカワって、いきなり二度、呼ぶように、けっこうはっきりした声で言ったんです。そのあとすぐに目をつぶっちゃったんですけど、すみません、なんだかいろいろ考えてるうち、ヨシカワさんに、それを報告したくなっちゃって」と言うのだった。省三さんの父の寺原さんは今、95歳。3年前に製紙会社を定年退職した息子の省三さんに介護されている。40年も前のこと、製薬会社勤務の寺原さんと薬品問屋勤務の私は、よく一緒に競馬場へ行った。(中略)10月31日、土曜日、親戚の法事へ行くため、かみさんとバス停で駅行きのバスを待った。私は小さなラジオを持って出ている。東京競馬1Rの発走が迫り、私はラジオをつけた。バス停に私ら夫婦しかいないのが幸運だ。「モリトの馬に武豊が乗って1番人気だ」と私が言った。頼むからレースが終わるまでバスが来ないでほしい。冠名モリトは私と古いおつきあいのある石橋忠之さんの持ち馬だ。「勝つといいわね」かみさんが言い、ゲートがあいた。(略)

第57回は「有馬記念」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

年も押し詰まり、今年もまた怪物レース・有馬記念の季節になった。「怪物レース」と書いたのは馬券の売り上げで有馬記念に匹敵するレースがほかになく、申請すれば、ギネス世界記録に認定されるはずだと筆者。中央競馬で1レースの馬券の売り上げが500億円を超えたケースが過去に17度あるが、このうち14度が有馬記念。残る3度はいずれも日本ダービーで、最高の売り上げとなったのはナリタブライアンが優勝した1994年で、その売り上げは567億8,629万400円だったが、有馬記念に当てはめると歴代10位というレベルにすぎない。有馬記念では500億円台が6度、600億円台が1度、700億円台が5度、そして800億円台が2度も達成されている。売り上げが最高に達したのは1996年、サクラローレルが優勝した年で、その額は875億104万2,400円だったと筆者。

第69回は「活躍の目立った東の堀・西の池江厩舎~人の表情から伝わる厩舎実情~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

年間を通して、東は堀宣行厩舎、西は池江泰寿厩舎の活躍が抜けて目立っていたように感じると筆者。普段、栗東を中心に取材をしているが、朝の調教時や厩舎訪問の際には、馬だけでなく働く人々の雰囲気や表情にも注目していると。というのも馬は過敏な生き物で、目に見えない空気を感じ取る能力が高いだけに、人が居心地良いと思える状況がとても大切だと筆者。「ハッピーピープル・メイク・ハッピーホース」。好調な池江泰寿厩舎や栗東滞在時の国枝栄厩舎のスタッフの表情は自然体で生き生きしていて、それは好調な厩舎に共通することだと筆者。

第84回は「他山の石とするのではなく」 北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

「新聞の取材を受けたんだけど、話していることのニュアンスがまるで違っていて。でも、もう記事が出てしまった後なので、どうすることもできなくてさ…」と知り合いの生産者から電話をもらった筆者。本来ならば喜びの言葉として伝えられるはずだった、その生産者の方の記事が、単語の解釈を記者が取り違えたことで、読者側には違和感が残るだけでなく、何よりも生産者の方にとっては、読み返したくもないような記事になってしまったことは、非常に悲しいと筆者。この話は全く「他山の石」ではなく、いつ自分も話し手の解釈とは違った表現をして、人を傷つけるかも知れないと考えた時に、身震いを覚えたと筆者。

第84回は『長~いレース名』 馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

企業名を冠したレースは新聞社やテレビ局、鉄道会社が社杯として行っており、告知や放送、輸送など競馬とは密接に関わっていた。転換期は1999年に高崎競馬場で行われた「企業・団体協賛競走」。そしてそれを個人の協賛まで広げたのが、2001年に上山競馬場で行われた「個人協賛競走」だと筆者。個人協賛では想定外の様々なことが起こった。ゲラを渡されるとそこには「船山陽司」の4文字が。ラジオNIKKEIの船山アナが、上山で行った協賛レース「船山陽司記念」である。当時、さすがにこれはまずいだろうという結論に至ったと筆者。10月20日の川崎競馬12競走「緑区だけど横浜市じゃないよ相模原市だよ 都心から気軽に自然を満喫相模原市緑区記念」。なんと39文字!サブタイトル19文字+レース名本体20文字。これは長い。レース名は競馬の成績データの中でも根幹の部分だけに、どうにかならないものかと筆者は苦言を呈す。

協会会議

平成27年度JBBA/JRA第2回生産等に関する協議会
2015年国際サラブレッド生産者連盟会議

海外情報

アメリカの種付料高騰、生産者はどこまで投資できるか
17年のイギリスダービーの賞金、増加へ
レパーズタウン競馬場での改修工事、順調に進む

海外ステークスウイナーズ

  • BC クラシック 米3冠馬 American Pharoah が‘グランドスラム’達成で有終の美
  • BC ディスタフ Storm Cat 系4牝 Stopchargingmaria が今季初 G1 制覇
  • BC ジュヴェナイル 米2歳牡馬チャンピオン Uncle Mo 初産駒が父に並ぶBC制覇
  • BC ジュヴェナイルフィリーズ Sadler’s Wells 系 Medaglia d’Oro 産駒が逃げ圧勝
  • BCターフ、BCマイル、BCフィリー&メアターフ、BCダートマイル、BCスプリント、BCフィリー&メアスプリント、BCターフスプリント、BCジュヴェナイルターフ、BCジュヴェナイルフィリーズターフ、クラークH、レイシングポストトロフィ、クリテリヨムアンテルナシヨナル、クリテリヨムドサンクルー、ヴィンターファヴォリーテン賞
  • 2015 ブリーダーズカップ 終了時 北米サイアーズランキング
    • 2015 北米 総合
    • 2015 北米 セカンドクロップサイアー
    • 2015 北米 芝
    • 2015 北米 2歳
    • 2015 北米 ファーストクロップサイアー
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  • BCターフ、BCマイル、BCフィリー&メアターフ、BCダートマイル、BCスプリント、BCフィリー&メアスプリント、BCターフスプリント、BCジュヴェナイルターフ、BCジュヴェナイルフィリーズターフ、クラークH、レイシングポストトロフィ、クリテリヨムアンテルナシヨナル、クリテリヨムドサンクルー、ヴィンターファヴォリーテン賞
  • 2015 ブリーダーズカップ 終了時  北米サイアーズランキング
    2015 北米 総合
    2015 北米 セカンドクロップサイアー
    2015 北米 芝
    2015 北米 2歳
    2015 北米 ファーストクロップサイアー
  • 2015 主な北米2歳牡馬(Gレース勝馬・G1入着馬)
  • 2015 主な北米2歳牝馬(Gレース勝馬・G1入着馬)
  • =======
  • 2015 主な北米2歳牡馬(Gレース勝馬・G1入着馬)
  • 2015 主な北米2歳牝馬(Gレース勝馬・G1入着馬)
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  • 2015 ヨーロッパ 30ヵ国・地域計 2歳サイアーズランキング(獲得賞金順)

トピックス

2015年 軽種馬後継者研修報告
第17回獣医師生涯研修のご案内
2015年生産全国馬名簿訂正

海外流通促進

海外競馬で活躍中の日本産馬(市場取引馬)

地方競馬ニュース

主なトピックス OCT~NOV
2015年10月・地方競馬場の売り上げ
平成28年 地方競馬開催日程(1月~3月)

生産関連ランキング

2015年11月の各種ランキング

軽種馬生産技術総合研修センター マンスリーレポート

  • マンスリーレポート71
    馬の発育の調査からⅡ ― ボディコンディションスコア ―

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・胆振連絡センター・十勝連絡センター・東北連絡センター・千葉連絡センター・南九州連絡センター)

The First Win JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2015.10.22 ~11.11)

総索引

2015年JBBA NEWS総索引

表紙

京洛S(OP) ネロ(父ヨハネスブルグ(USA))
JBBA種牡馬ヨハネスブルグ(USA)産駒 ネロ
エスケンデレヤ(USA)競走成績・種牡馬成績・血統紹介
2016JBBAサラブレッド種牡馬配置表

グラビア

2015年生産全国馬名簿
JBBA STALLIONS

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)JRA外国産馬の在籍頭数(2015.10.1現在)etc

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