JBBA NEWS

2015年3月号(VOL.506)

最新の第243便は 英才教育 烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

「息子の結婚が決まってね、披露宴の話になったとき、頼むからおやじさんの競馬の友だちは呼ばないでくれって、そう息子が言うんだよね。わかったって返事したけど、なんだかさびしかった」と馬主のAさんが言って笑った。競馬を愛して、競馬に愛されてしまった人たちが集まると、ところかまわず話することがあって、それでにぎやかになってしまうことがあるよなあと私は思い、事実、自分が出席した披露宴での馬好きが集まったテーブルで、その日の新郎新婦に関係のないことで、少しうるさくなっていたことがあったのを思いだした。(中略)私には息子はいないが、競馬における父親と息子の関係に興味を持った。おやじが好きだったもので、自分もいつのまにか競馬が好きになっていましたね、という人もいれば、ぼくのおやじは休日も家族そっちのけで競馬ばかりで、競馬なんかやるものかって、それで無視していましたね、という人もいる。そんなことを考えていると、人間というのはトシをとると、息子も娘も、心のなかで父親という存在と向きあっている時があるよなあと思ったりするからだろう、私は朝日新聞が週に一度で連載している「おやじのせなか」という続きものがとても好きだ。(略)

第48回は「固め打ち」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

2月1日、種牡馬キングカメハメハが、産駒が1日で11勝するという中央競馬の新記録を達成した。従来の記録はサンデーサイレンス(USA)が1999年6月12日に記録した1日9勝だった。記録達成の日、最初の勝ち星は京都競馬場の2レース、3歳未勝利戦(ダート1800㍍)でトップディーヴォ(四位洋文騎手)が優勝、最後は東京12レース、4歳上1000万下(ダート2100㍍)ロワジャルダン(C・デムーロ騎手)だった。岩田騎手とのコンビで4勝したのも目立ったし、1番人気になった6頭がすべて優勝したのも特筆される内容だった。この日の活躍が効き、2月23日現在、中央競馬ではキングカメハメハが種牡馬ランキング1位の座にある。キングカメハメハは初年度産駒のアパパネが桜花賞、オークス、秋華賞の「牝馬3冠」に輝いているが、過去6世代が挑んだ皐月賞、ダービー、菊花賞の3冠レースでまだ1勝も挙げていない。そろそろ孝行息子が現れてもおかしくないと筆者。

第60回は「M. デムーロ騎手とルメール騎手、維新の年 ~言葉の壁がよりプラスへ働く環境に~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

これまで長きにわたって日本競馬を盛り上げてきたミルコ・デムーロ騎手とクリストフ・ルメール騎手がJRA所属のジョッキーとなった。過去を振り返れば安藤勝己騎手が地方から中央への門戸を開き、小牧騎手・柴山騎手・岩田騎手・内田騎手・岡田騎手と6人のジョッキーが現在現役として活躍中と、年々騎手を取り巻く環境には大きな変化があると筆者。そして何よりも筆者が懸念するのは、言葉が通じないからこそ、言葉によって騎乗馬を理解しようとする厩舎陣営とのコミュニケーションが通訳を介して自然と行われるようになり、逆に薄れつつある日本人騎手と陣営の溝を埋めていく結果となり、なお一層差が広がることだという。

第75回は「ドラゲナイ」 北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

今、「ドラゲナイ」が熱い。ドラゲナイの語源とは、昨年の紅白歌合戦にも出場した「SEKAI NO OWARI」というバンドの最新シングルである「Dragon Night」。そのサビの部分が「ドラゲナイ」と聞こえることから、「セカオワ」ファンを中心に言葉が広まり、インターネットに溢れかえることとなった。これをお読みのオーナーの方が、馬名に「ドラゲナイ」付けてくれないかと思うようになったと筆者。競馬が続く限り、馬名は血統と共にずっと残されていく。奇をてらったような馬名を付けることに抵抗を持つオーナーの方も多いはずだが、馬名を通して競馬に興味を持ってもらい、そして競馬ファンになっていくという可能性も充分に考えられる。今年の日本競馬界のポップアイコン的な存在は、白毛にマーブル模様の「ブチコ」で間違いないと筆者。

第75回は『がんばれ船橋競馬!』 馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

昨年1~12月のばんえいを除く地方競馬の総売得金額が前年比105.9%、1日あたりの平均が前年比107.1%。やはりIPATの威力は凄いとしか言いようがないと筆者。その中で気になるのが、船橋競馬だという。船橋競馬は長らく大井、川崎に続く南関東3番手のポジションが定位置だったが、ついに入場だけでなく、1日あたりの売得でも浦和競馬に抜かれてしまった。「売り上げは大井だが、馬と人は船橋」などと言われた伝統は健在で、やはり馬は船橋の馬が強いと筆者。6月15日から、いよいよナイター競馬がスタートする。ナイター開催中に照明が消えるなどの大きなトラブルが起きぬよう、万全の体制で臨んで欲しい。今が船橋競馬の頑張りどころだと筆者は考えている。

協会会議

平成27年度第1回理事会

海外情報

オーストラリアの2014年種付情報の中間報告発表される
サンダーガルチ(USA)、種牡馬を引退
2014 USA イクスぺリメンタル・フリーハンディキャップ(2歳)
2014 ヨーロッパ2歳ランキング
2014 アルゼンチン(亜)サイアーズランキング&主な活躍馬
2014 チリ(智)サイアーズランキング&主な活躍馬
2014 シンガポール サイアーズランキング&主な活躍馬
2014 韓国 サイアーズランキング&主な活躍馬

トピックス

JBBAからのお知らせ 平成27年度通常総会の開催と委任状、議決権行使書面について
アナボリックステロイドについて JRA馬事部獣医課 草野 寛一
2015年JBBA種牡馬展示会開催される
2014生産関連統計
JBIS-Search JBBA会員専用サイトリニューアルのお知らせ/『2014年軽種馬統計』発行
2014JPNサラブレッド・ランキング

海外流通促進

海外競馬で活躍中の日本産馬(市場取引馬)

種牡馬事業

STALLION NEWS ARCHIVE(スタリオンニュース・アーカイヴ)

地方競馬ニュース

主なトピックス Jan~Feb
2015年1月・地方競馬場の売り上げ
地方競馬開催日程 平成27年【4月~6月】
地方競馬 世代別牝馬重賞シリーズ GRANDAME-JAPAN 2015
第16回JBCは川﨑競馬場で開催

生産関連ランキング

2015年2月各種ランキング

軽種馬生産技術総合研修センター マンスリーレポート

  • マンスリーレポート62
    “アシと蹄を考える会” “アシと蹄を考える会” 第8弾!パートⅠ
    -平成26年度第1回リム&フットケア・ワークショップ-

刊行物紹介

種牡馬DVD『STALLIONS IN JAPAN 2015』
『2014年軽種馬統計』(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル/(公社)日本軽種馬協会 発行

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

The First Win JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2015.1.10~2015.2.12)

表紙

ケープブランコ(IRE)
ケープブランコ紹介
2014年 軽種馬統計
2015 九州市場ポスター

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)etc

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