JBBA NEWS

2024年4月号(VOL.615)

最新の第352便は「月に1万」烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

 毎週末のこと、馬券の買い目を考えながらも、ふと、ロシアとウクライナの争い、イスラエルとパレスチナの争いが頭にちらつき、日本は平和だから馬券の心配をして遊んでいられるんだよなあと思ったりもする。ニンゲンという生きもの、人を殺しあったり、せっかく作った建物や施設を壊しあったり、ほんと、どう考えても始末が悪い。たぶん、ほとんどのニンゲンは、殺しあったりしたくないし、ちょっと退屈だけど静かな日常が幸せなのだと思っている筈なのに、どうして戦争が起きてしまうのだろう。(中略) その後のつきあいで宮井くんは、誰かしらに、初めて競馬場へ行った日のことを喋っている。宮井くんにとって、とてもとても大切な思い出になったのだろう。2014年3月29日のこと、中山競馬場での日経賞で岩田騎乗ウインバリアシオンが勝ち、2着が田辺騎乗のホッコーブレーヴだった。ウインバリアシオンは1番人気、ホッコーブレーヴは15頭立て10番人気。
 「ぼくは10歳の時に施設に入ったんだけど、田辺という女の先生がお母さんみたいだった。田辺先生が結婚して福岡へ行っちゃった時、悲しくて泣いてばかりいた。それで田辺騎手の馬の単勝を買ったんだ。大穴だったのに2着。くやしかったなあ。でも、2着だから凄いと思った」と喋る宮井くんはうれしそうなのだ。その日経賞から10年が過ぎている。(略)

第169回は 「メンタル重視の武士沢新教官~子育て・スポーツ理論~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

 早4月。世間は入学シーズンとなりますが、競馬の世界は一足先に新規騎手のデビュー&調教師の開業がなされ、新たなスタートを切るとともに、反対に長年の職種にピリオドを打ち引退をされる方、また新しい職業へと転身される方も存在します。騎手の世界で言えば、競馬学校時代の1つ下の期となる武士沢騎手が引退し、この4月から競馬学校の教官になるとのこと。教官としての今後に向け、「現役生活で安心して騎手をできた時期はなかったので、困った時にどうしたらいいのか?を考えられるような人になれるように導いてあげたい」とし、騎手生活で挙げた勝利においては、「340勝、その全てが調教から結びついた重みあるもの」と振り返っていました。武士沢君や私が騎手としてデビューした頃に比べると、競馬学校厩務員課程の設立によって現場の状況も大きく変化しつつありますが、それでも縁故関係のない人間にとっては、いろいろな面で厳しい世界に思えます。だからこそ武士沢君は、技術面以上にメンタル的な面での重要性に重きを置いたコメントをしたのでしょうと筆者。

第157回は「晩成」第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

 エピファネイア産駒が好調だ。3月11日現在、中央競馬で164頭が252回出走し、このうち、21頭が計21勝を挙げた。獲得賞金は5億5,909万3,000円にのぼり、種牡馬別成績ではキズナ、ロードカナロアに次ぐ3位につける。特に目立つのが重賞での勝負強さだ。1月7日のフェアリーSでイフェイオン(牝3歳)が優勝したのを皮切りに、ダノンデサイル(牡3歳)が京成杯で勝利。ブローザホーン(牡5歳)も日経新春杯を制覇と1月だけで重賞3勝を挙げた。2月に入ってからもビザンチンドリーム(牡3歳)がきさらぎ賞をきわどく勝ち、エピファニー(牡5歳)が小倉大賞典で重賞初制覇を果たした。この時点で計5勝を挙げ、3勝のキズナ産駒に2勝差をつけ、重賞の勝ち星ではトップを走る。5勝の中でもブローザホーンとエピファニーの勝利は、エピファネイア産駒の新しい一面を引き出した点で意味のあるレースだったと筆者。

第184回は『聴く競馬』北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

 取材で運転する機会が多いこともあるのだが、かなりのラジオリスナーである。車内ではまさに時報替わりにラジオを流しており、その都度、同じ番組ばかりを聴いているがばかりに今では時計を見なくとも、何時ぐらいかを耳で判別できるようになった。しかしながら、頻繁に取材で赴く日高地方は、静内から国道235号線を南下していくと、FMもAMもカーステレオでの受信が危うくなっていく。それも野球中継や競馬中継を聴いている時だと最悪である。あと1球で試合が決まる場面や、最後の直線での叩き合いなどで、途切れ途切れにしか音声が聴こえてこなくなった時には、結果が分かるまでの間、おあずけされたような気持ちにもなってくる。しかも、待ちわびていた結果が最悪だった場合は、余計に落ち込んでしまうのだが…と筆者。

第184回は『Road to 東京ダービー』馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

 2024年からスタートした、新たなダート三冠レース。JRAを含む全国の3歳馬に門戸を開き、羽田盃(4月24日・大井1800m)、東京ダービー(6月5日・大井2000m)、そしてジャパンダートクラシック(10月2日・大井2000m)。第一冠の羽田盃へ向け、最後のトライアルレースとなる京浜盃が終了した。勝ったのはホッカイドウ競馬から大井へ移籍したサントノーレ。好スタートを決め好位を追走、4コーナーで前を行くティントレットとマッシャーブルムを外から捉えると、直線突き放し7馬身差の快勝。2着にJRAのアンモシエラ、3着JRAのハビレ。新3歳ダート三冠へ向け地方競馬勢も視界良好!と言いたいところだったが、レース2日後に右前膝の骨折が判明。春シーズンは休養となり、一転混戦模様となったと筆者。

協会会議

・2024年(令和6)年度通常総会
・河野会長挨拶(要旨)
・2024年(令和6)年度第2回理事会

トピックス

・第7回河野洋平賞は金舛牧場が受賞
・JBBA2023年度(第45期)生産育成技術者研修修了式

生産対策関連

・2歳未売却馬実態調査(2022年生産馬)

種牡馬事業

・STALLION NEWS ARCHIVE(スタリオンニュース・アーカイヴ)

海外情報

2024 北米 供用種牡馬 TOP47(種付料順)
2024 ヨーロッパ 供用種牡馬 TOP39(種付料順)

地方競馬ニュース

・2023年地方競馬開催の概況(1月~12月)
・第25回JBCは船橋競馬場と門別競馬場で開催
・2024年度ホッカイドウ競馬スタリオンシリーズ競走は50競走
・2024年度ホッカイドウ競馬重賞競走日程
・2024年度ホッカイドウ競馬副賞計画
・2024年2月 地方競馬場の売り上げ

生産関連ランキング

・2024年3月各種ランキング

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・胆振連絡センター・十勝連絡センター・東北連絡センター・千葉連絡センター・南九州連絡センター)

The First Win
 JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2024.2.12 ~ 2024.3.17)

表紙

・第31回マーチS(GⅢ)優勝 ヴァルツァーシャル
・2024千葉サラブレッドセールポスター
・2024 北海道市場ポスター

カラーグラビア

・JBBA種牡馬シャープアステカ(USA)産駒 スウィートアステカ紹介
・大阪城S(L)優勝 JBBA種牡馬バゴ(FR)産駒 ステラヴェローチェ紹介
・JBISライブ中継 JRAブリーズアップセール

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc

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