JBBA NEWS

2023年9月号(VOL.608)

最新の第345便は 父と子烏森発牧場行き

吉川 良/よしかわ まこと

 2023年7月から8月、日本列島は襲いかかってくるような異常な暑さに焙られているが、猛暑は日本に限らず世界各地を襲っていて、国連のグテーレス事務総長が、地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た、と発言した。(中略)午後、アライくんが遊びにきた。ネット系企業に勤務する孫娘と会社の同僚で35歳。2歳の男の子の父親である。ソングラインが勝った今年の安田記念の日、アライくんは孫娘たち会社の競馬仲間と東京競馬場にきた。初対面の私に、「競馬が好きになって困っているアライです」というのが最初の挨拶だった。その後、社台ファームの創業者の吉田善哉を書いた私の本、「血と知と地」を孫娘から借りて読んだと、その感想を便箋に5枚ほど書いて送ってきた。熱心に書いた感想文がうれしかったので、私はアライくんに手紙を書いた。「遊びに行ってもいいですか?」という流れになり、8月6日、アライくんはひとりでやってきた。(略)

第150回は「好発」 第5コーナー ~競馬余話~

有吉 正徳/ありよし まさのり

 新種牡馬スワーヴリチャード(牡9歳)が2023年8月14日時点の集計で、JRAの2歳部門のリーディング種牡馬になった。この時点で産駒26頭が34回走り、8頭が計9勝を挙げた。獲得賞金は9,139万2,000円となり、2位のモーリスの8,907万円に約200万円の差をつけた。1週間後の8月21日時点でも1勝を上乗せし、首位の座を守った。6月3日に東京、阪神でJRAの今年の2歳戦が始まって11週間が過ぎた時点でのリーディング獲得は、新種牡馬にとって、これ以上ないスタートダッシュだ。2010年に産駒が走り始めた種牡馬ディープインパクトはこの年、新種牡馬として歴代最高の41勝を挙げ、賞金も5億3,704万3,000円を記録した。そのディープインパクトでさえ、同じ2歳戦が始まって11週がたった時点の産駒の勝ち星は5勝にすぎなかった。倍近い9勝を挙げているスワーヴリチャードの今後には大いに期待が持てそうだと筆者。

第162回は「何を体内に入れるか、何を食べるか ~疲れにくい体、運動機能の向上、思考や気持ちの安定のために~」
ホソジュンのウマなりトーク

細江 純子/ほそえ じゅんこ

 ただいま、夏競馬ど真ん中。小倉も開幕し、札幌と新潟との3場開催が始まったが、私は毎週末、新潟へと足を運び、その週中も金沢競馬や門別競馬、そして大阪での競馬番組収録など、全国、あちらこちらで仕事をする毎日。この夏の対策としては、今まで以上に食に気を配り、例えば、塩は天日干しのものを使い、砂糖はキビやてんさい、オイルもグレープシードやオリーヴオイルを使用し、味噌は天日干しの塩を使用しての熟成発酵ものを購入。極力、化学的なものが含まれないものにしていると筆者。ある研究者が自らの体を使って2週間、加工食品を摂取したら、体重の増加、集中力の低下、そして何よりも大きな変化は気持ちが塞ぎ込んだとのこと。この思考は結局のところ、腸内細菌による影響が大きいとも言われていて、腸内環境を整えたいとの思いから、韓国料理店を営む韓国人ママに伝統的な水キムチを作ってもらい、2週間、朝にスープとお野菜を頂いたのですが、腸の働きはもちろん、肌トラブルもなく、二日酔いなく過ごせるばかりか、思考がよくなったことで馬券の調子もすこぶるよいと筆者。

第177回は『マークカードよりスマホ』北海道馬産地ファイターズ

村本 浩平/むらもと こうへい

 JRA北海道シリーズが行われている函館、札幌の両競馬場でビギナーズセミナーの講師をしているが、昨年と違うのは「ビギナーズセミナーツアー」と言われる、「体験コース」が復活したことである。体験コースの内容だが、まずは馬券の種類や購入方法、もしくは競馬新聞の読み方と、いずれかのセミナーを受講。その後に体験コース参加者の皆さんとパドックへと赴いて、周回する馬を見てもらうだけでなく、その後は馬券購入とレース観戦までも同行するという、競馬初心者の方にはうってつけの内容となっている。その中で「馬券の種類は知っているのですが、マークカードの書き方が分からなくて参加しました」と答えた参加者が複数名いた。スマホ(あるいはタブレットやパソコン)で馬券の購入歴はあるが、マークカードの書き方は全く分からないということだ。セミナー参加者の中には外れても、「初めて競馬場で馬券を買った記念ですから」と外れ馬券を持ち帰る方がいたのには驚いたと筆者。

第177回は『親フィルター』馬ミシュラン

小山内 完友/おさない ひろとも

 夏は我が社の採用の季節だ。例年、3〜4月に告知が出され、日本ダービーが終われば会社説明会。その後筆記試験を経て、面接試験というスケジュール。5〜6月に会社説明会は一般的なスケジュールと比べると少し遅く感じるかもしれないが、その頃にスポーツ新聞各社の1次〜面接敗退組が出てくるので、人を集めるにはちょうどいいタイミングなのである。来春入社の大卒新入社員はストレートなら2001年生まれ。競馬では馬齢表記が満年齢に変わり、中津競馬を皮切りに地方競馬の廃止が相次ぎ、佐々木竹見騎手が引退し、第1回JBCが行われた年である。採用に関してコンサルの方からのアドバイスもあり、今春入社の業務部門に女性社員を採用したが、どんどん増やしていくつもりだ。「中小企業が男性にばかりこだわっていては、今後人が採れなくなるでしょう」と。全く、おっしゃる通りである。現在筆記試験を終え、最終面接の段階に進んでいる。そこで問題発生だ。親からの反対。いわゆる「親フィルター」である。そりゃそうだ。手塩にかけ育て、大学まで行かせた子供が「競馬新聞」である。さてどうやって説得するか、目下、社内の知見を集めて対応中であると筆者。

せり市場成績

・北海道サマーセール サラ1歳

海外ステークスウイナーズ

愛オークス 愛オークス2着Savethelastdance(IRE)が、先に抜け出したBluestocking(GB)をゴール前半馬身抑えて戴冠
ハスケルステークス 4角先頭Geaux Rocket Ride(USA)が、直線外から追いすがるKYダービー馬Mage(USA)をゴール前突き離し完勝
K.ジョージⅥ世 & Q.エリザベスS 残り2Fからの壮絶な叩き合い、最後までWestover(GB)に先頭を譲らなかったHukum(IRE)に凱歌

海外情報

2022-23 AUS/NZ サイアーズランキング(賞金順)
・オーストラリア(AUS) 2022-23 総合
・オーストアリア(AUS) 2022-23 2歳
・オーストアリア(AUS) 2022-23 ブルードメアサイアー
・ニュージーランド(NZ) 2022-23 総合

トピックス

・2023年生産地懇談会総括
・JBBA生産育成技術者研修 2023年牧場説明会のおしらせ/2023年度第45期生産育成技術者研修 進捗状況
・2023年上半期 JPNサラブレッドランキング発表
・JRAからのお知らせ 競走馬マイクロチップ埋込推進事業終了のお知らせ

種牡馬事業

・2023年JBBAサラブレッド種牡馬種付頭数
・STALLION NEWS ARCHIVE(スタリオンニュース・アーカイヴ)

地方競馬ニュース

・第23回JBC実施要綱
・Road to JBC
・2023年7月 地方競馬場の売り上げ
・地方競馬所属別在籍頭数/サラ系統(2023年7月1日現在)
・地方競馬開催日程 2023年【10月~12月】

生産関連ランキング

・2023年8月各種ランキング

From 競走馬のふるさと案内所・連絡センター

レポート(日高案内所・胆振案内所(連絡センター)・十勝案内所(連絡センター)・東北案内所(連絡センター)・千葉案内所(連絡センター)・南九州案内所(連絡センター))

The First Win
 JBBA 会員生産の初勝利馬一覧(2023.7.20 ~ 2023.8.12)

表紙

・第23回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)優勝 オールアットワンス
・マクフィ(GB)産駒 オールアットワンス紹介
・第59回札幌記念(GⅡ)優勝 プログノーシス
・北海道市場セプテンバーセールポスター

カラーグラビア

・JBIS Live中継 北海道市場セプテンバーセール
・JBIS スマホで!! せりカタログを持ち歩こう!

JAIRSコーナー((公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナルコーナー)etc

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