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概要

SUKOYAKA2016

Q2A2計算モード「標準2004」と「NRC2007」の違いは何ですか?「標準2004」は2004年度出版の『軽種馬飼養標準(2004)』(日本中央競馬会競走馬総合研究所編)の養分要求量を基準としており、主に国内のサラブレッドを対象としております。「NRC 2007」は2007年度版の『NRC馬養分要求量(2007)』{正式名;『NutrientRequirements of Horses』(National Research Council編)}の養分要求量を基準としており、成熟時の体重が概ね500kgの馬を対象としています。馬の品種は特定していませんが、世界中の最新の研究データから導かれた養分要求量であるという特徴があります。●準備●栄養どちらを使用しても大きく異なる結果にはなりません。どちらが正しいというものではなく、2種類の標準が存在するとご理解ください。ただし、「哺乳期の子馬における養分要求量」を計算する際には注意が必要です。「標準2004」では、要求量から、あらかじめ母乳由来の養分摂取量を差し引いた値が算出されます。一方、「NRC 2007」では、母乳由来の養分摂取量が全く含まれません(表4-2参照)。すなわち、飼料給与量を計算する場合、”母乳”をひとつの飼料として入力する必要があります。この場合には、あらかじめ母乳を飼料として登録します。母乳の養分含量を表4-3に、泌乳量を図4-2に示しましたので参考にしてください。なお、当ソフトでは乳糖、脂肪は計算されません。なお、計算モードの切り替えはメニューバーの「設定」⇒「計算モード」から、「標準2004」または「NRC2007」を選択して行います(図4-3)。●馬体表4-2計算モードによる養分要求量の算出結果の違い(例)オス3月生まれ運動なし標準体重を選択体重229.3kg日増体重0.85kg「標準2004」モード可消化エネルギー粗タンパク質リジンカルシウムリン5ヶ月齢(哺乳)3.1Mcal 210.0g 8.0g 18.0g 9.0g6ヶ月齢14.0Mcal 701.0g 30.1g 46.8g 26.0g●応用編「NRC2007」モード可消化エネルギー粗タンパク質リジンカルシウムリン5ヶ月齢(哺乳)16.7Mcal760.6g32.7g43.7g24.3g6ヶ月齢18.7Mcal817.7g35.2g46.8g26.0g●資料編表4-3繁殖牝馬の乳中の養分含量(原物中)北海道日高地方において、平均的な飼養管理下にある繁殖牝馬から採取した乳中のおもな栄養素の平均含量乳期全固形分(%)エネルタンパギーク質(Mcal/kg)(%)乳糖(%)脂肪(%)カルシウム(%)リン(%)マグネシウム(%)鉄銅亜鉛(mg/kg)(mg/kg)(mg/kg)初乳19.1 1.031※12.3 4.0 1.5 0.08 0.07 0.034 1.7 1.1 7.11週目10.5 0.525※2.7 6.2 1.3 0.12 0.08 0.009 1.3 0.6 2.57週目10.1 0.493※1.9 6.6 1.3 0.08 0.05 0.004 1.1 0.4 2.317週目10.2 0.495※1.8 6.8 1.3 0.06 0.04 0.002 0.9 0.3 2.1※:Perrin D.R.,1958より算出(Asai Y.,et al.,1996より)軽種馬飼養標準2004より転載の上、単位等を改変。35